サイト制作の想い
「地域の企業」=「地域の社会の学校」
児童養護施設等の福祉施設職員の皆様
当サイトをご活用いただき、地域の企業と積極的なパートナーシップを結ばれ、潤沢な「機会と縁」を通じた「成長と学びの機会」を子ども達へご提供ください。
「施設にいる間に子ども達に社会性を育ませてあげたい」「将来やってみたい仕事を本人が見つけて目標を持たせてあげたい」「社会人としての多様なロールモデル(背中)を子ども達に見せてあげたい」「社会人として大切な様々な価値観に触れる機会を子ども達に提供したい」このような想いを各児童養護施設の職員さん達から当団体は日々受けています。このような職員さん達の想いが十分に叶っているとは言えない実情が各児童養護施設にあるのだと推測しています。
「この会社は自分の意志で決めて入ったわけではない」「寮があって働けるところだったら正直どこでも良かった」「自分がやりたい仕事が何かと言われても良くわからない」これは、高校が用意している従来の就職活動を行った結果、入社後数か月も経たないうちに離職を選択した施設出身の若者達から当団体が受け取ったメッセージです。そして、このような若者達は早期離職を機に不安定な雇用形態、収入状況に移行しやすく、貴重な20代をワーキングプアと呼ばれる状態で過ごしている実情があります。
他方で、自身の人生をしっかりとデザインし、力強い歩みを実現できている施設出身者にも数多く会ってきました。
この両者には、どのような違いがあるのでしょうか。勿論、能力的なもの、性格や考え方、家庭背景、友人等の仲間や支援者に恵まれている環境的なもの、理由は細かく見れば様々あると考えられますが、力強い歩みを実現できている若者達に1つの共通傾向を私達は見出しました。
それは、自分のこれからの人生について自分で「決めた感」が強い、ということです。
親というサポーターを頼ることなく18歳で施設を出て、何が起きても「自己責任」という宿命に向き合う若者達。
私達社会はせめて、本人達が「自分で決めた人生」を力強く歩めるよう応援すべきではないでしょうか。
そして、本人達がそれを実現できるようになるために必要な要素の一部が「職業知識の収集」「職業体験等を通じた経験」「スキル等を習得しながら自信をつけていくこと」「社会人として大切な考え方、価値観の吸収」「見本、刺激となるようなロールモデルとの出会い」だと考えています。
こうした要素は今の公教育(中学校や高校等)では提供の限界があり、各児童養護施設も機能として十分に備わっているとは言えません。
しかし、これを担える存在が日本には存在します。
それは「企業」であると考えます。
どの企業にも、その企業が役割としてなされている仕事があります。そして、そこで働き社会人としての生活を実現しているロールモデルが沢山います。
施設で生活をしている子ども達にとって、多くのことを吸収できる資源が実は地域に沢山あります。
当団体としては、そのような地域の想いある企業の情報を本WEBサイトで紹介することに努め、各児童養護施設が地域の企業とのパートナーシップを促進できるよう貢献していきます。
本WEBサイトが日本にとっても貴重な資産となるよう努めてまいります。
応援のほどよろしくお願い申し上げます。
NPO法人フェアスタートサポート
代表理事 永岡鉄平