児童養護施設等職員の皆様へ
本WEBサイトをご活用いただき、地域の企業とパートナーシップを結ばれ、子ども達の自立支援へお役立てください。「自立支援担当職員(自立支援コーディネーター、職業指導員など含みます)」が全国配置になる流れもあり、その方々の担うべきお仕事の一つにもなれば幸いです。各企業に直接ご連絡を取られる際、最初のファーストタッチについて、当団体の方でコーディネートさせていただくことも可能です。
お気軽にお声がけくださいませ。
当団体が大切にしている考え
社会に出る最初の一歩目の就職の「精度」をいかに高められるか。
社会に出た若者たちにとって「望まない失敗」「必要のない失敗」をいかに未然に防げるか。
ここにしっかりと向き合い、一人ひとり丁寧な就労支援を行い、主役である本人たちが高い納得感のもと進路を自己決定をし、 人と環境に恵まれながら社会で育まれていく。
これの実現が本人たちにとっての「最善」であると私たちは考えます。
私たちは社会的養護の若者たちの就労課題を「社会(企業)との連携による仕組み」で解決できると信じています。
そのために、まず力を入れなければならないのは「最初の就職における早期離職」の解決です。
この最初の就職における早期離職は、
・「自分で決めた感が低い」中で就職をしていること
・「職業の情報」「職業適性を知る機会」などに恵まれないまま就職活動が始まること
・「社員寮あり」などの条件面を仕事内容よりも優先し、結果的に「就職先の選択肢が少ないに等しい」こと
・ 就職先の企業が、どの程度本人たちの事情等を理解して育ててくれるのか施設側が事前にわからず、また企業側も本人への配慮等のポイントを事前に教えてもらえず、就職後の定着における「ギャンブル性が高い」こと
・本人の特性等にマッチする仕事は日本全体で考えれば高い確率で存在しうるのに、そうした「マッチング」を意識できる情報が顕在化していないこと、結果的に本人や施設へ届いていないこと。
が要因となって発生していると考えます。
児童養護施設退所者の一年未満の離職率は50.8%(H29年発表 東京都における児童養護施設等退所者への調査)とのデータがあり、離職を機に非正規雇用へ移行し、その結果非正規雇用の仕事が長く続くと、 十分な賃金を獲得できるスキル等を身に付けにくく、また不安定な経歴から、すぐにやめてしまう人だと思われてしまうことも多いのが現状です。 このように最初の就職を短い期間でやめてしまう事で様々な「悪循環」に本人たちが陥ってしまうリスクがあります。
しかし、当団体がこれまで各児童養護施設や里親家庭等からのご依頼のもと、会社見学やインターンシップを通じた縁を提供し、その見学先や仕事体験先に就職した若者については高い就職後定着率を実現できています。
・2016年4月~2020年4月 新卒入社組→1年内離職率平均約20%
勿論、定着率が全てではありませんが、最初の1社目を一定期間勤め続ける中で、その間一人暮らしへの順応度、社会への順応度が少しずつ高まっていき、着実に社会人として成長できている若者達を私達は目の当たりにしています。
是非本サイトをご利用いただき、子ども達の社会参画の精度向上にお役立てください。